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2012年3月1日木曜日

Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち

初めて行ったTジョイ博多。
きれいでした。

映画、美しかった。
苦手な3D。やっぱり途中で疲れましたが、
それでもいままで見た3Dの中ではとびきりの美しさ。
ヴェンダースの静かな美しい映像が浮き上がって見えます。

CGとかいらない。
ダンサーのポートレートのようなところのすいこまれるような奥行き。
工場、交差点、荒涼とした大地、緑の森の光の中で舞う身体。
ほんのすこしの陰影がふわっと浮き立つ美しさ。

ストーリーがないので、正直2時間、ちょっと集中力がかけるところもあります。

しかし映像美として、ほんとに美しい。

ピナが作り出した肉体の動きを、舞台の外の世界に取り出し、
生の舞台では不可能な演出を加え、新たに作り上げた幻想的な映像作品。
ほんとうに、夢をみているかのような、非現実的な世界をリアルに撮りあげています。

一番、観たかったのも、ヴェンダースが観せたかったのも
ピナバウシュ本人なのではないでしょうか。
そう思うと、じわりと涙すら浮かびます。


劇場で、すばらしい音響の中、ふわりと浮き上がる映像を楽しむ。

あらたな映画館の可能性。

観にいってよかったと思える映画でした。






2011年12月29日木曜日

イノセントワールド@太宰府天満宮宝物殿

神戸智行さんのイノセントワールド
チラシがすてきで、ずっと気になっていました。

実物は、いくらすてきなチラシをつくっても再現できないであろう美しさ。

大きな壁面いっぱいに広がる水面。
箔を重ねた微妙な光がきらきらします。
水中のいきものたちと水面のいきものたちの静かな世界。
その奥にある一対の屏風も美しいです。

初詣のついでにぜひ。
というか、見ないと損だと思います。

太宰府アートプログラム。
去年のライアンガンダーはちょっと難解でしたが、
今回は誰にでも通じるわかりやすさと美しさ。
このプロジェクト、大好きです。
賛否両論ありそうですが、続けて欲しい。

神社とは、こんな役割も担う場所であって欲しいとおもいます。

2011年12月5日月曜日

ノーアートノーライフ

@北九州芸術劇場

見終わって、思い出したのはこれ。



アジア美術館第1回トリエンナーレ出品作家、マレーシアのパイマン(Nor Azizan Rahman Paiman)。
彼がパフォーマンスで配ったアイスクリームに書かれた言葉。

70年代のパリだけじゃない、いまも、いつも、いつまでたっても、
アートとはそういうものなのかも。


私は美術作家ではないけれど
いつもこの言葉を見て
自分は何が作りたいのかを考えさせられるのです。


ナイロンのお芝居、楽しく終了。
虫?? がツボでした。


あまりの毒気のなさにちょっと驚き。


いつもの「毒っぽさ」は、女のなせる業なのか。

2011年12月3日土曜日

うどん王子と不思議博物館 不思議博物館編

うどん王子のあと、いよいよ不思議博物館へ移動です。

山道の途中、カーブのところにひっそり目立つ不思議博物館。

階段を登り、鉄の扉を開けると…


巨大クマムシがスペースのほとんどを占めた店内。
その周辺にフィギュアな作品がちらほら。
奥にロフトとカウンターがあり、カフェになってます。
迎えてくれるのはメイドの不思議子ちゃんと館長。

館長とは美術作家の角孝政さん。
いわば角さんの作品とその世界を堪能できる
怪しくも楽しい私設博物館です。

以外にカフェのメニューは充実してます。
写真はクマムシアイスとフルーツ。
このクマムシチョコをフォークでバリッと崩すと、中からアイスがでろーんとでてきます。
ちょっとグロいけど、これ美味しいです。
絶望という名の珈琲も苦くて美味しい。

一人のひとがここまで凝った空間を作り出すことに驚きです。
店内にある本も超マニアック!

地元の人も怪しんでいるこの博物館。
ドライブがてら、いく価値ありです。

残念ながら冬は冬眠するらしい。
道路凍結するしね。

春になったらまた王子とセットで行こうと思います。



2011年11月24日木曜日

カエルゾンビ水中バレエ

福岡アジア美術館へ行ってきました。
レジデンス成果展。無料です。


グエン・フォン・リンの青焼きコピー。
存在自体忘れかけていた青いコピー。
時代とともにきえゆくもの。7月のブラウン管を思い出し。

少しぼやけて水の中に浮かぶような写真が
薄れていく記憶のようにも見えました。
ハノイと福岡の記憶の風景。二つの都市をつなぐ橋。
その真ん中にひっそりと置かれた二つの都市の埃。


ルー・ヤン 復活!カエルゾンビ水中バレエ
噂に聞いていた作品。実現できたようです。
まあ、グロいといえばグロい作品。
作品の中のカエルは、時間とともに反応が鈍くなっていく。
だんだん失われていく神経の反応。
信号がなくなれば水中に浮く屍です。
いつからが「生命の終わり」なのか。「死の瞬間」について考えます。

以前の作品、鼠は「快感と死」。こちらもかなりキワドイ作品。

ルー・ヤンの最初のプレゼントークだけは聴いていて、
本人は幼少のころ病弱だったとのこと。
決して命を軽んじているのではなく、逆に命を真摯に見つめているのだと思います。


なかなかおもしろい展示でした。
27日までとあと少しなのが残念。

2011年10月25日火曜日

ハローキティアート展

@アジア美術館

キティーちゃんいっぱーい!

子供向けのようで大人向け。
年代別、カテゴリー別に分けられてキティーちゃん密集。
キャプション、かなりエッセイ風。絶対子供は読めない位置にあるし。

とにかくグッズ化していたとおもわれる80年代。
ドライヤーなんてかなり無理があるんじゃないかと思われ。

いちご新聞ってキティーちゃんでしたっけ??
いちごの王様ではなかったっけ??


壁にちっちゃーーく標本のように並ぶご当地キティ。
ここが私的にいちばんうけました。虫のようでした。

ある意味無限なキティーちゃん。
アイコンの力。

しかしそのなかでもアンダーカバーデザインのキティーちゃんは異質。
それもデザイナーの力ですかね。

まあ意外と楽しめたわけです。
日常をちょっと離れた楽しめる空間。
ほんのちょっぴり美術館の役割について考えさせられます。

47万円のキティーちゃんが売れていたのにびっくりした。

2011年7月26日火曜日

Bye bye broadcasting

2011年7月24日正午。@渋谷www。
Braun tube jazz band
ブラウン管テレビを楽器にして演奏するのです。
一度生で見てみたかったのです。
見れた。まさかのタイミング。
(実は国内初のソロパフォーマンスだったらしい)

アナログ放送はドーモ君のバイバイであっさり終了。
それから始まったパフォーマンスは見ごたえのあるものでした。
意外と静かな感じの音も良く。ベースをあわせたアンサンブルも好きでした。

相当体に悪影響な状況での演奏だろうし、
ステージ上でのトラブルも満載だったみたい。

みんなが大好きだった魔法の箱は、
あっというまに邪魔者扱い。
機材を揃える過程でも、そんな複雑な思いをしたご様子。

それでも演奏している和田栄氏の表情が楽しそうで。
最後の黙祷もなんともいえず愛おしく。
音だけでなくビジュアルや演出も楽しめた。
なによりこれを思いつき、カタチにしたことが本当にすごいと思う。
そしてこのタイミング。

ただなにげなくこの日本で生活していると、
ブラウン管とアナログ電波はもう過去のものに思えてしまうけど
それってどこかの大人の都合なだけで、
ほんとうは今でも生きてる偉大な発明のひとつであるということ

考えさせられました。

行ってよかった。

福岡・キャナルのナムジュンパイクの作品の下で
このパフォーマンスを見てみたい。
パイク作品さえも時代の流れに負けて消えてしまう前に。

しかし本当に体に悪そうなパフォーマンス。
体調くれぐれも気をつけていただきたいものです。
また見たいけど。

2011年6月20日月曜日

ルーシーリーとオニオン座

萩へ。
ルーシーリー展。
最近展覧会って1時間以内で見終わってしまうものが多かったけど、
今回、2時間以上かかった。
観てて飽きないカタチと線と色。
単眼鏡でのぞくと、抽象画や自然の造形美にも観え。

でもすべて思いつきのものではなく、
思考、研究、計算されつくした結果生まれたシンプルさなのです。


会場外のドキュメンタリービデオ。
80歳のルーシー女史、手ぶれなくフリーハンドで一気に線を引いていく。
その姿に感動。

ひさしぶりの旅行。
まあ食べた食べた。
牛(見蘭牛!)、魚(旬の鯵!)、野菜(アスパラ!)、果物(スイカ!)みなおいしく。

でも一番心に残ったのはカレー。

カレー大好き オニオン座
スパイスがっつり効いてます。
ブログもあります

ことしはシュノーケルがしたいんで、夏にまた行きたいなー。

2011年1月24日月曜日

Bas Noordermeer 「Still in Itoshima」

Bas Noordermeer 「Still in Itoshima」 studio KURA

初めて訪れたスタジオ蔵。
まわりによけいなものがほとんどない、静かな場所。
Still in Itoshima はそんな蔵の周辺を
定点観測のように撮影した作品。
変化していないようで、つねに変化している「映像」。
1秒は長いのか、短いのか。時間の感覚が静かにずれていくような。
雪山の風景も美しかった。

still は平穏と(スチール)写真を掛けているのかな。
ステートメント読むの忘れた。

オープニングのパフォーマンスもおもしろかった。
するする伸びていくカセットテープは砂時計のように
音の時間を刻んでいく。
その横でゆっくりと動く体。
巻き戻るテープを見ていると時間も巻き戻せるような気分になった。

2011年1月15日土曜日

10のとびら

山が凍ってて美しい。

石橋美術館へ。

ここの駐車場は30分を超えると有料になる。
時間もなかったし、ケチなので30分でダッシュ観。
冬の噴水周辺は寂しい限り。

10のとびら

所蔵品を10の視点から見た構成。

肖像自画像
写生旅行
模写
想像空想
画材
写実
写実とは?
抽象
生活の中の美
彫刻

にわかれている。

入口すぐのパネルがドアの絵になっていてかわいい。
テーマパネルも文字きりぬきでおもしろい
キャプションには見方などももりこまれていて、親切丁寧。

ひらがな多用で子供向け?

でもどうなんだろうか。子供は興味もつんだろうか。
実際内容はかなり大人向き。
このさい割り切ってもうちょと大人を意識したほうがいい気がした。


古賀春江の「素朴な月夜」は好きな絵。今日も会えてよかった。
青木繁の「海の幸」や黒田清輝の「針仕事」もある。

意外にたくさんあってびっくりした藤田嗣治。
「横たわる女と猫」が美しくて見入る。
シッカロール、つかってるのかなーこの淡い白。
画材のコーナーにあったから、分析してあったらタイムリーだったのにと思う。

写実とは?のコーナーがちょっと無理あるネーミング。
写実でもなく、抽象でもなく。。
なんていったらいいのでしょうね。難しい。

抽象コーナーもすてき。
ここにアボリジニが1点はいっていたのがよかった。


うーんここで時間終了。
別館を残し美術館を後にする。
無料駐車が45分だったらいいのにといつも思う。

でもしっかりポストカードは購入。
ここのポストカードは1枚50円。
紙質もデザインもすばらしいのでかなりお買い得。

帰り道、筑後川の上で渋滞。
美しい冬の青空と川と山をゆっくり眺められたので、
得した気分になった