2012年2月15日水曜日

天竺徳兵衛新噺 鶴屋南北のおもしろさ

歌舞伎の話の続きです
今回の「天竺徳兵衛新噺 」、とにかく魅力的な話。


4代目鶴屋南北のあたり芝居らしいです。1804年の作品。
当時流行のいろんなお芝居のいいとこどりをしているのだと思います。
ヒーローもの、ラブストーリー、サスペンス、ホラー、トリック、コメディ
すべての要素が含まれています。(やりすぎな感もある)


この手の話の歌舞伎って、ルパン3世を思いおこします。
あと、現代のいのうえ歌舞伎。劇団新感線。
ほんと痛快。
で、
特に今回のお話は、当時の最先端の異国モノの表現がおもしろかったのです。


最初の船上での異国話はもちろんですが、(ここは現代風にアレンジしてありました)
妖術の呪文
「南無さったるまグンダリギャ、守護聖天、はらいそはらいそ」(はらいそはパラダイスの意味)とか。


あと木琴をつかったところとか。
木琴はこれをきっかけに木琴ブームも起きてる様子。

『天竺徳兵衛韓噺』における趣向の考察 -木琴を打つ座頭をめぐって- 
フルテキストのところで論文読めます。


いろいろ見てたら、観劇中にはわからなかった、
謎解きもわかってよけいすっきりしました。
巳年の彼女に手を出したから、妖術とけちゃったのですね。
歌舞伎をきっかけに、いろんなところへ意識が広がる。


そして新たに日本のおもしろさに気付くのです。


2012年2月12日日曜日

天竺徳兵衛新噺

博多座へ歌舞伎を観にいってきました。

めちゃくちゃ面白かった。半端ないです。

巨大な蛙はガメラか!とつっこみたくなりました。
幽霊は、足(ないけど)長っ!とつっこみたくなりました。
早替わりの演出はにんまりするしかけも面白く、
なにより亀治郎様のすばらしいサービス満点の演技。


面白くないわけがない。

衣装もすてきでした。さりげなく、極悪おとわの上着が蝙蝠柄なのがかっこよかった。


あと、三味線の独奏が素敵でした。
観た人はわかると思いますが、あれに足のせるんだっ。って思いました。





「歌舞伎に行く」というと、「解るの?」とか、「難しくない?」とか言われますが、
私は舞台芸術の中で歌舞伎はもっともエンターテイメント性の高いものだと思っています。

生演奏の歌と音楽、衣装、美術、アクション、とにかく客を楽しませる舞台演出、
時事ネタや役者のアドリブに至るまで
すべて入ってる。

シルクドソレイユの何百年も前から、こんな完成されたエンターテイメントがあるのです。


日本ってすごい!と思うのです。

そして

江戸時代って、快楽主義な時代だったのだろうなと。暇だったのかもね。