歌舞伎の話の続きです
今回の「天竺徳兵衛新噺 」、とにかく魅力的な話。
4代目鶴屋南北のあたり芝居らしいです。1804年の作品。
当時流行のいろんなお芝居のいいとこどりをしているのだと思います。
ヒーローもの、ラブストーリー、サスペンス、ホラー、トリック、コメディ
すべての要素が含まれています。(やりすぎな感もある)
この手の話の歌舞伎って、ルパン3世を思いおこします。
あと、現代のいのうえ歌舞伎。劇団新感線。
ほんと痛快。
で、
特に今回のお話は、当時の最先端の異国モノの表現がおもしろかったのです。
最初の船上での異国話はもちろんですが、(ここは現代風にアレンジしてありました)
妖術の呪文
「南無さったるまグンダリギャ、守護聖天、はらいそはらいそ」(はらいそはパラダイスの意味)とか。
あと木琴をつかったところとか。
木琴はこれをきっかけに木琴ブームも起きてる様子。
『天竺徳兵衛韓噺』における趣向の考察 -木琴を打つ座頭をめぐって-
フルテキストのところで論文読めます。
いろいろ見てたら、観劇中にはわからなかった、
謎解きもわかってよけいすっきりしました。
巳年の彼女に手を出したから、妖術とけちゃったのですね。
歌舞伎をきっかけに、いろんなところへ意識が広がる。
そして新たに日本のおもしろさに気付くのです。